「出港前報告制度」接続試験って何するの?

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「出港前報告制度」接続試験って何するの?
「出港前報告制度」の利用者(データ登録義務者)が接続試験に参加するのは、11月5日(火)からのフェーズI(機能確認試験)からになります。
サービスプロバイダー(SP)であるDescartesは、すでに自社内で機能を確認していますが、実際にNACCSセンターと接続する機能確認は、今回が初めてとなり、機能を確認後に利用者に使用して頂きます。現在の予定としてDescartesは、11月5日から試験を行いユーザーは翌週には、ご使用頂ける予定です。詳しくはオーシャンコマースに確認して下さい。また、NACCSの保守作業中は、接続試験ができませんので、NACCSの掲示板で確認して下さい。
SPを利用し、接続試験を行うには、申請者ID(Reporter
ID)を取得し、SPと契約をした上、申請者IDをSPに連絡して下さい。申請者IDは登録するB/Lデータに付けてNACCSセンターへ送信する必要があります。
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フェーズI(機能確認試験)
SPを利用した接続試験のフェーズIの一般的な運用についてご説明します。
SPを利用してテストできる業務は、船社の、AMR(出港前報告)、CMR(出港前報告訂正)、ATD(出港日時報告)、NVOCC
の、AHR(出港前報告(ハウスB/L))、CHR(出港前報告訂正(ハウスB/L))です。
a. 船社、NVOCC共にそれぞれのAMR、AHRを使用して積荷情報(B/L情報)の登録から開始します。自社システムからのデータアップロード(EDI)ですと、入力業務が省けますが、後工程のデータ修正等を考慮しますと、ご自身で何度か入力した方が後々役立つと思います。
b. データの入力が終わると次にNACCSセンターへデータ送信です。NACCSセンターでは、各項目をチェックし、エラーがあれば処理結果をコード送信しますので、確認し、修正して送信し、登録する事が必要です。
c. 船社B/Lでフォワーダー/NVOCCのハウスB/Lが紐づいているB/L(マスターB/L識別に”M”を付ける)はNVOCCが登録するハウスB/Lとのマッチングと船舶情報のマッチングを確認します。(米国向けのAMSの場合、マッチングしない場合、船社は船積みしません)
d. フォワーダー/NVOCCの場合には、ハウスB/L報告完了識別(“E”)の送信が必要ですので、ご注意ください。これはマスターB/Lに紐づくハウスB/Lを「全て報告(登録)した」とNACCSに知らせ、NACCSは、「総重量」を比較し、船社に該当のマスターB/Lに紐づくハウスB/Lが登録されている事を通知します。
フェーズIの参加は任意ですので、船社、NVOCCは、お互いに協力してデータを入力してくれる相手が必要となります。
e. 次にリスク分析結果が税関から通知された場合の対応は下記のようになります。接続試験でリスク分析結果(DNL,DNU,HLD,SPD)を受け取るには、品名欄の先頭に*DNL* 、 *DNU*
、 *HLD* 、 *SPD* を其々入力するとリスク分析結果を受け取ることができますが、日時の指定がありますので、NACCS掲示板の接続試験→実施要領(10月3日更新)内の「出港前報告接続試験実施要領(利用者向け)」をご覧下さい。
DNL、DNU、HLDの解除、SPDを受信した場合の解除についても記載されています。
f. 船社はATD(出港日時報告)を行います、ATDを行いますと税関からのリスク分析結果(DNL,HLD,DNU)の通知がないとCMR、CHR(訂正)ができませんので、注意が必要です。
これまで業務の流れを記述しましたが、実際は、複数船舶、複数B/Lを処理しますので、各ステータス(状況)をタイムリーに監視(照会)し、対応する必要があります。
フェーズII(運用確認試験)
2014年1月20日からと、2月17日から、の各5日間程度、全ての関係者を対象に
実施する本番稼働前の総合試験です。
この段階で最終的な運用体制を構築する良い機会となるでしょう。NACCSセンターは実際の運用を想定したシナリオ(どのタイミングでどの業務を行うかを詳細に示したもの)を別途提供する予定です。
DNC(船卸許可申請、船社業務)については、税関からの通知がなければできませんが、あらかじめ接続試験環境に登録したダミーデータ(SPDの状態にした出港前報告情報)を使用する事で実施可能です。
特にNVOCCの方で、各国に現地法人や代理店等が数多くある場合、「申請者IDをどの様な単位で取得させれば良いか」「データ入力、ステータス(状況)確認を、どのタイミングで誰が行うか」等の運用マニュアルの準備を今から始め、この接続試験で確認、修正をして本番稼働に備える必要があります。
運用日程
2014年3月10日午前0時(日本時間)以降に報告期限が到来する積荷情報について報告が必要であり、NACCSセンターのシステムは3月1日午前0時(日本時間)から本番環境での運用を開始します。
Descartesは、テスト環境と本番環境を用意していますので、2月末まではテスト環境で接続試験を行い3月1日から本番環境での業務になります。
あと4ヶ月余りで運用が開始されますが、クリスマス休暇、年末年始休暇、旧正月休暇と実質的には、残された時間は余り多くありません。もう一度準備状況の確認をお願いします。
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